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    第15回:スワミヤさん(デザイナー、KITOWA担当)

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 伊勢丹新宿店、三越日本橋本店など、日本の一流百貨店やセレクトショップで、手にとる人々を魅了し続けている「KITOWA」。
 WEBでこのブランドを知った海外の旅行客から「ホテルに届けてほしい」という注文もあるそう。
 和木の自然で高雅な香りを生かしたこの最高級ブランドは、その香りを彷彿とさせる温もりのある美しいパッケージが印象的です。このパッケージなどをデザインしたのは、現在では日本人で唯一、スウェーデンIKEAの商品デザインを手がけているというスワミヤさん。海外でも通用するデザインを知る彼女がKITOWAに込めた和の息吹について、お話を伺いました。

海外で暮らした経験

 もともとはソニーやソニープラザ(現プラザスタイル)で、グローバルに商品のパッケージデザインやブランディングなどを担当していたというスワミヤさん。その後会社を辞め単身渡欧、デンマークのキッチンウェアブランドBodumの本社(スイス)で働き始めました。

「現地のデザイナーとともに、食器やナプキン、エプロンなどに柄をつける仕事や小物雑貨のプロダクトデザインをしていたので、そこで、世界の人が好むデザインというものをより意識するようになりました。ちょうどBodumがオーダニング&レダというスウェーデンの文具ブランドを買収した時期でもあったので、そちらのグラフィックの仕事もしたり。ストックホルムのオフィスと行ったり来たり、ドイツでの展示会の手伝いも含めてヨーロッパ中を歩いていた時期がありました。会社を辞めたあともロンドンで一年暮らし、見聞を広めました。この時の人のご縁が今もつながっていて、そのおかげでイケアのようなところとも仕事ができているので本当に面白いですね」

 自然を愛し、家族を大事にしながら心地よく生きているヨーロッパ、特に北欧の人たちとの仕事は、スワミヤさんに独特の色やデザインの感覚をくれたようです。

KITOWAに真っ先にイメージしたのは「日本の木造建築」

 世界に誇れる日本香堂の最高級ブランドを作ろう。このプロジェクトが立ち上がった頃から、パッケージをどのようなものにするかは大きな問題でした。日本の木がテーマ。和洋折衷でユニセックス。本質のわかる世界中の大人達へのアプローチをと、スワミヤさんはイメージを広げていきました。

「日本の木からできたフレグランスを世界のマーケットに」といわれて、凛とした日本の森林や神社仏閣、現代の木造建築をイメージするようなもので何か表現できないかと考えました。海外から友人が遊びにくるたびに、そういったものに日本らしさを感じることを知っていたからです。自然が好きな海外の人、新しいことが好きな日本の人、本物志向の大人たちが好きそうなグラフィックや色はどんなものだろう?と頭を悩ませました」

 そうして出来上がった4案のイメージデザインのなかで、選ばれたのは、スワミヤさんも一番チャレンジしたかったものだったそうです。

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