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今かぐわしき人々 第12回:鶴田真由さん
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    第12回:鶴田真由さん

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6月に、ここ数年のライフワークとも言える特別な旅のエッセイ『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』を上梓した鶴田真由さん。古事記に始まった日本の国生みの物語をたどるうち、世界の古代史との関連を感じるようになったと言います。鶴田さんの旅と香りの話は、とてもミステリアスです。

《1》 日本をもっと知りたいと思った

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もともと、旅や自然を訪ねる旅の仕事が多い鶴田真由さん。世界の各所を訪れるうち、日本をもっと知りたいという気持ちに駆られるようになりました。

「数年前に外務省からお仕事をいただいたことがきっかけとなり、天皇陛下御即位二十年奉祝の祝賀式典にお招きをいただきました。そのとき、日本がどういう国なのか、日本の精神性はどうやって形づくられてきたのか、知りたいと思うようになりました。その年の暮れに偶然会った高校時代の友人にその話をしたところ『古事記を読み解くといいよ』と言われたのです。それまでの私は日本の神話についてよくわかっていませんでした。その後、私が仲間と古事記に描かれている物語の舞台となっている場所を訪ねるという企画を『ディスカバー・ジャパン』で連載してくださることになったのです。」

鶴田さんは企画者、プロジェクトデザイナー、カメラマンといった人たちと、その連載「ニッポン西遊記」のプロジェクトを立ち上げました。『古事記』の旅の最終回はなんと2011年3月11日。あの東北大震災の日だったそうです。

「伊勢神宮のなかで、携帯にニュース速報が入りました。それぞれが家族の安否を確認し、とりあえず海から離れようと内陸に入り、ビジネスホテルのテレビで映像を見て衝撃を受けました。」

2012年には古事記編纂1300年、翌年の2013年は出雲大社と伊勢神宮が遷宮。

「日本の神様の家系図を見ると様々な因縁が繰り返されているのがわかります。ですので、私たちは祈りながらその因縁を解き、結び直して、これからの日本を明るい方向へと導いてもらおうという気持ちで神様のゆかりの地への旅をしました。」

その先々で、鶴田さんたちは不思議なことをたくさん体験します。そうしてそのルーツをたどっていくと、海を渡ってアジアへ入り、シルクロードの先にあるイスラエルにつながっているのではという仮説に辿り着いたのです。 「様々な神社を訪れていると、何故かイスラエルのエルサレムの話にたどり着くことが多くて、これは単なる偶然なのだろうかと。そうしたら2015年に『来年、エルサレムへ行きませんか』と言ってくださる方が現れたんです。」

《2》答えがないから、楽しい

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古来、様々な民族が「住むことができる」場所を求めて移動してきました。

「2007年の4月から6月にかけて、現代の機器を一切使わず、星の位置だけを頼りにハワイから日本まで航海したカヌーがありました。古代と同じ航海術です。そう思えば、海から違う土地へ上陸した人たちもいただろうし、辿り着いた場所で恋に落ちて住み着いた人もたくさんいたと思います。日本は戦いに敗れて追われてきた人たちがたくさん住み着いたから、みんな心が平和なのだと言っている人もいました(笑)」

エッセイには、日本の神社に見られるユダヤの痕跡など、鶴田さんたちが実際に訪れた時の話が、とめどなく出てきます。

「だから、かつてユダヤの民が日本を訪れていたとしても不思議ではありません。私がそういう視点で見ているから、勝手にクリエイトしているのかもしれませんが。でもいわゆる『古代好き』がはまるのは、答えがないから。夢を膨らませて妄想の旅に出るのです。西から東に文化がやってきたのだとしたら、今度は東から西にお返しする、発信することがあってもいいのではないでしょうか。」

妄想なのか、いや、この物的証拠はなんなのか。半信半疑に手にとっても、十分に説得力のある内容が詰まっているのです。

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