フレグラボ|日本香堂

人と香りをつなぐwebマガジン

Fraglab
  1. HOME
  2. スペシャルインタビュー「今、かぐわしき人々」
  3. 第105回:生島ヒロシさん(フリーアナウンサー)
    1. 特集
  • スペシャルインタビュー「今、かぐわしき人々」
    第105回:生島ヒロシさん(フリーアナウンサー)

    1. シェア
    2. LINEで送る

《2》贅を尽くした家のなかにあった、東洋のお香の香り

 4年間のアメリカ修行時代に、生島さんは日本では見ることのできないものもたくさん見てきたようです。

「実はアメリカ時代に、僕は庭師をしていたこともありました。アメリカ人のお金持ちの家に行くと、常にいい香りなんです。ハウスキーピングが行き届いていて。ビバリーヒルズやオレンジカウンティあたりの家ってとてつもなく広い。常にいい香りがしているんです」

 特に思い出に残っている家がありました。

「僕がお世話になったロデオドライブのフリーモントプレイスは35世帯しかない24 hour gated community。巨大な柵でその住宅地が囲まれているんですね。デザイナーの人に紹介されて行ったら、日本人で初のVOGUEモデルになった女性とその夫の家でした。玄関を入るとペルシャ絨毯がドーンと敷いてあって、いろんな国のアンティークが飾られていて。そのお宅は、お香の香りだったんです。東洋へのリスペクトがあったのでしょうか、とても印象に残っています」

生島ヒロシさん

 そのお宅には様々な贅沢がありました。

「電動で上半分が起き上がるベッドでね、介護ベッドでもないのに(笑)。起き抜けの2階の窓から、海を見られるんです。コミュニティのヨットハーバーが見えて。トリコロールカラーでコーディネートされているんです。それに、どこの部屋へ行っても音楽が流れていてね。今はgoogleがあるから当たり前かもしれないけれど、当時はすごいなあと思いました」

 若い頃の感動は一生の財産になる。生島さんは、そんな経験をされたことから、自身のご家族にも本物のリゾートを体験させています。

「お金のないときは近場の温泉でしたけど。家族旅行は夏と冬は必ず行っています。ドバイの七つ星ホテルも行きましたし、一番すごかったのはフィリピンの島。アマンリゾートの会長が行くという、プライベートコテージに泊まったんです。プールがドーンとあって、端端に4棟のコテージ。キッチンも専属シェフがいた。僕らドキドキして、何か頼んだらまたお金がかかるんじゃないかとか思ってね(笑)。全部含まれてるのにね。日本に帰ってからは、しばらくケチケチしていたなあ(笑)」

 そんな思い出はお金に替えられない、心の財産です。

生島ヒロシさん

  1. 2/3

最新記事

  • スペシャル・インタビュー 第201回:ドリアン助川さん
  • 料理小説『ヒトサラカオル食堂』第16話 本日のお客様への料理『会えない夜のシュクメルリ』
  • 第8回:熊谷直久さん・畑元章さん・小仲正克社長
  • スペシャル・インタビュー 第200回:林家たい平さん
  • スペシャル・インタビュー 第199回:永田和宏さん
  • スパイスとお香の香りが混じり合う、モロッコに根を下ろして。

スペシャルムービー

  • 花風PLATINA
    Blue Rose
    (ブルーローズ)

  • 日本香堂公式
    お香の楽しみ方

  • 日本香堂公式
    製品へのこだわり

フレグラボ公式Xを
フォローする