三大香りがする樹木とは、より香りを漂わせる花たちの中から、特に香りの強い花をつける3つの樹木のことを言います。
春の沈丁花、夏の梔子、秋の金木犀の3つを呼びますが、冬の蝋梅と合わせて「四大香りがする樹木」と呼ぶこともあります。
咲く時期がバラバラなので季節の風物詩になっていたり、日本の庭木や街路樹に使われたりしているため、一度は香りを聞いたことのある香りかと思います。
①沈丁花(ジンチョウゲ)
沈丁花とは、ジンチョウゲ科の常緑低木です。
春の代表的な樹木で、外側が桃色で内側が白色の小さな花を咲かせます。
特徴はなんといっても甘く上品な香りです。
沈丁花の香りは三大香りがする樹木の中で最も遠くにまで香りが届くと言われており、香りには120種類以上の成分が含まれていると言われています。
また、「沈丁花」という名前は「沈香」の香りに似ており、花の形が「丁字」に似ていることが由来にもなっています。
②梔子(クチナシ)
梔子はアカネ科クチナシ属の常緑低木です。
初夏に厚みのある白い花を咲かせ、果実は漢方としても利用されます。
特徴は南国を思わせるような甘くて少しスパイシーな香りです。
梔子の香りはジャスミンに似ており、英語では「ケープ・ジャスミン」と呼ばれています。シャンプーなどの香りづけにも使われることが多く、誰しも一度は香りを聞いたことがあるのではないでしょうか。
③金木犀(キンモクセイ)
金木犀はモクセイ科の常緑小高木です。
9月下旬からオレンジ色の小花を枝に沢山咲かせます。
特徴は強い印象を残す甘く懐かしい香りです。
金木犀の香りは街を歩いているとあちこちから漂ってきて秋を実感することができます。
特に夜間は近くにいなくても香りが感じられるほどに強く香ります。
④蝋梅(ロウバイ)
蝋梅は中国原産の落葉低木です。
冬の寒い時期から早春にかけて透明感のある黄色の花を咲かせます。
特徴は梅のような爽やかな香りとは異なる、甘く優しい香り。
「梅」と同じ時期に開花することから「梅」という名前が付きますが、梅とは全く違う香りを楽しめます。
沈丁花×ベルガモット
沈丁花に含まれると言われている「リナロール」はベルガモットにも含まれており、沈丁花の甘く濃厚な香りとベルガモットの爽やかでグリーンフローラルな香りのコラボレーションが楽しめますよ。
梔子×サンダルウッド(白檀)
梔子の甘くフローラルな香りにウッディ系のサンダルウッドの香りをブレンドすると、 大人っぽく落ち着きのある官能的な香りを楽しめますよ。
金木犀×レモン
甘くフルーティーな金木犀の香りと爽やかでフレッシュ感のあるレモンの香りをブレンドすると、甘すぎる香りが苦手な方でも心地よい香りを楽しめますよ。
特に強い香りを放ち、私たちを魅了する4つの樹木を紹介いたしました。
ふと風に乗って香りが漂ってきたら、日本の四季の移り変わりを香りでも感じることができますね♪
・精油は基本的に希釈して使用することをおすすめします。
・精油やお香を扱う場合、アレルギー体質の方は特に注意してください。
・紹介した香りはどれも濃度が濃く強い香りのため少量での使用をオススメします。
・精油が直接肌についてしまった場合は、大量の水で洗い流しましょう。
・ここに掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。
・妊娠中の方、授乳中の方、高血圧の方の使用は、使用することは控えましょう。
・使用して皮膚に異常が現れた場合、すぐに使用を止めて医師に相談してください。
・小さいお子さんがいらっしゃる家庭では手の届かないところに保管しましょう。
・猫を飼われている方は高濃度の使用を控えましょう。
・お香を焚く際は適度に換気を行っていただき、ご使用ください。