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  • 私らしいアロマ、
    私らしいベリーダンスで健康快適な日々を
    横森理香さん(作家、日本大人女子協会代表、シークレットロータス主宰)

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 「『シークレットロータス』というコミュニティサロンを始めて、気がついたら15年経っています。心身健康であることー ひとりで書くという仕事を孤独にならずに続けられたのは、サロンに来てくれる大人女子たちのおかげ」。そう言う横森さんは、同世代を牽引しながら書いてきた人。ティーツリー、フランキンセンスといった精油でオリジナルにブレンドした香りが、スタジオに漂っています。

横森理香さん

全身の体液、気が流れる。健康のためのベリーダンスを提唱

 溌剌とした元気な話しぶりにこちらも元気をもら得るような横森理香さん。訪れた「シークレットロータス」のスタジオは、都内・渋谷にあっても喧騒からは離れていて、日当たりの良いところ。
 ここでコミュニティサロンを始めた頃は、横森さんも仕事と子育ての激務をこなしていた40代でした。

「忙しいけれど、書く仕事は座っている時間が長いでしょう。30代から治療院に通ったり、ジムに行ってみてもきつくて続かなかったり。毎週お世話になっていた治療家の先生がアメリカに留学するので、1年間、診てあげられなくなると言われ、その代わりにベリーダンスを勧められたんです。それで習い始めたら体調も気分もすごく良くなったんです」

 そもそもべリーダンスと出逢ったのは、アロマテラピーと鍼灸の先生で世田谷に「Be born助産院・産後養生院」を開設していた、たつのゆりこさんとのご縁からでした。

「たつの先生がベリーダンスを習われていて、そのパーティーで先生の師匠のマハさんのショーを観たのがきっかけです」

 そのショーでは、ある漢方医の先生と一緒にいたうつっぽい男性が、ステージに呼ばれたのだそう。

「もちろん、最初はステージに上げられて嫌がっていた彼が、見様見真似で踊り出したんです。そして、踊り終わると、信じられないほど生き生きした表情になっていたんですよ。その漢方医の先生も『頭に停滞していた気が流れたんだね』と、驚かれていました。それを見て、私はベリーダンス、いいかも、と」

 そこで行動的な横森さんは「この人に教えてもらいたい」という、べリーダンスの先生を探し始めました。

「ベリーダンスショーのあるトルコ料理やアラブ料理のレストランに10軒は行きました!そのなかで、ギリシャ系アメリカ人の先生、ミッシェルに出会ったんです。彼女はスピリチュアル系で気に入り、親友も誘ってプライベートレッスンを5年間受けました。ところが仲良くなりすぎておしゃべりタイムに。ミッシェルのスタジオレッスンに切り替えて、基礎から学び直したんです。5年後、シークレットロータスを始めました。目的は心身健康であるために踊り続けること。もはや20代に混じって発表会で踊るのは嫌だし、群舞の振り付けを憶えるのもつらいでしょう(笑)」

 横森さんは2008年に『横森式ベリーダンス健康法』(ヴィレッジブックス刊)という本を出版。その記念イベントで50人の参加者に体験してもらった。

「体験するだけでも、みんなの顔がキラキラ輝くんです。全身の体液、気が流れるんですね」

 ベーシックだけでラジオ体操のように毎日できる「ベリーダンス健康法」をサロンで教え始めました。2017年には日本大人女子協会を設立し講師養成にも着手しています。

べリーダンス

スタジオに漂う香りも自分でブレンドして

 そんなベリーダンスに欠かせないのが、アロマの香り。

「もともとアロマテラピーも日本で本格的なブームになる前から自然療法の一環でやっていたんです。季節によって精油のブレンドの種類は変えますが、よく使うのはティーツリー。抗ウイルス、殺菌、免疫力アップを促してくれますから。夏はレモングラスやミント、コスメにはラベンダーやフランキンセンスも使います」

 大きな鏡のあるスタジオにはローズクォーツが置かれ、すっきりと胸のすくような香りが漂っています。

「化粧品もルームスプレーも自分で作ってしまうことが多いです」

 そんな横森さんにアロマベラのマッサージオイル『for sports』を見てもらうと。

「ジュニパーは痛みをやわらげてくれるし、サイプレスは更年期の不調なども落ち着けてくれる香り。グレープフルーツは引き締め効果ですね。踊った後にいいかもですね」

 さすがに効能に詳しいコメントが返ってきました。

横森理香さん

50〜60代は更年期で見送り世代でもある

 コロナ禍も、生徒たちの強い要望で、オンラインで「ベリーダンス健康法」を続けてきた横森さん。

「今は生徒さんたちも50~60代。更年期だったり、見送り世代だったり。親の介護で大変な人もいるし、見送り終えて遺品整理に困っている人もいます。そんな日々の中で、ここへ来て1時間踊って、ちょっとおしゃべりをして、という時間は、本当に貴重なんだと思うんです。コロナ禍でロータスに行けないと言って泣いた人もいましたよ。だからオンラインをやりました。少しでも顔を見られて気持ちが上がった。やっぱり、孤独って体に悪いですよね」

 見送り世代。両親を既に見送った横森さんは、最近『親を見送る喪のしごと』(cccメディアハウス)という1冊の本を上梓しました。

「18年前に『母を送る、母に贈る』というエッセイを出していて『亡くなった後の書類事や遺品整理が大変だった』というのを書いていたんですね。それを読んだ編集者がこの先の実用的なことを一冊にまとめてもらえないかと。それで私以外の経験者や専門家に取材したりして書きました。そうしたら書いている途中で、母の腹心の友から電話がかかってきたり。ああ、母は連絡をとってほしかったんだな、死んでもそばにいるんだな、と感じましたね」

 横森さんの周りの女性たちは、彼女の言葉にどんなに勇気づけられていることでしょう。このエッセイを読むと、彼女の逞しさ、生きることへの前向きさが伝わってきます。

「亡くなる前から『亡くなったらどうしよう』と嘆いている人もいるけれど、人は誰でも生まれたら死ぬものだから。DNAは私たちの中に入っているし、それを大事に幸せに生きることが先祖への供養にもなるんだと思います」

 楽しく明るく。1日1日を大切に生きること。シンプルで自然なメッセージは同世代への励ましにも、亡くなった人たちへの感謝にもつながっているのです。

親を見送る喪の仕事

photo by Yumi Saito
http://www.yumisaitophoto.com/
Text by Aya Mori

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