女性デュオグループ「あみん」としてデビューされて今年で40周年。ソロになられて37年。時には迷いながらも、歌い続けて来たのはたくさんのファンが待っていたからでしょう。白血病を克服し、再びステージに帰ってきた岡村孝子さんは、とても元気。変わらぬ透明感と優しさに満ちた表情です。
♬新しい朝が来る また歩き出すために
今年5月。白血病からの復帰後、2年目となるコンサート「T’s Garden」で、岡村孝子さんが1曲目に選んだ曲は『まっさらな朝』でした。冒頭の歌詞はきっと岡村さんの心境にぴったりだったのでしょう。
「新型コロナも少し落ち着いて、ライブで人に会えるということが、本当に嬉しかったです。お客さんの圧倒的なあたたかさは、昨年の復帰コンサートよりもすごかった。それに見合うパワーを出さなくてはと思いましたが、120%返すとまだ身体が疲れてしまうので。抑え目にスタートしたのですが、終わり頃には102%になっていたかもしれません。レコーディングをした楽曲を、ライブできちんと音として作って皆さんに届けて、そこで完結すると思っています」
始まる前の緊張も大変なものだったそう。
「あがる、という感じではなくて、ドキドキときめくような緊張があるんですね。それがなくなったらおしまいだと思いますが。手のひらに川、と書いていたんですが、スタッフにそれを言ったら『え。それ、人って書くんですよ』と言われて。40年、間違っていました(笑)」
そんなところもまた岡村さんの素朴な可愛らしさです。
年末にはまた「Christmas picnic」と題したコンサートが東京、名古屋、大阪で行われる予定。
「体力をつけて頑張ります。皆さんのお近くに伺った際には、ぜひ足を運んでくださいね」。