
ドラァグクィーンとして20年。最近ではNetflix『ボーイフレンド』の司会や、俳優としての存在感も増しているドリアン・ロロブリジーダさん。いよいよ4月18日から東京有楽町・I’M A SHOW で主演の舞台『DURIAN DURIAN』が上演される。「いつか主演を」と思い続けたドリアンさんの想い、そして本当は一番これを見せたかったお母様について語ってもらった。
ドラァグクィーンのお化粧をしない、素顔のままのドリアン・ロロブリジーダさんは、ハンサムで爽やかな短髪の男性。そのギャップに驚くが、ご本人の憧れは、昔の大女優にあったようだ。
「洋邦問わず、昔の大女優が好きなんです。日本なら国際的な映画祭でも評価されていた京マチ子さん、山田五十鈴さん、杉村春子さん。若尾文子さんも素敵ですね。海外なら、サイレント時代に活躍したグロリア・スワンソン、ハリウッド初期のベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード。」
ドリアンさんのロロブリジーダというセカンドネームは、イタリアの女優、ジーナ・ロロブリジーダからインスパイアされたという。
「あの頃の女優の醸し出す世界、オーラのようなものにはずっと憧れがあります。特定の誰が一番好き、ということではないんですが」
そういった文化的な知識を、ドリアンさんはゲイ・カルチャーのなかで得ていったようだ。
「若い頃、新宿二丁目に出入りし始めた頃、よくいっていたバーがあって、過去のいろんな名作、名女優、歌、パフォーマンスをあふれるほど教えてくれる店だったんです。『あなた、これは見とかなきゃダメよ』というのがずらりと降ってきて。大学そっちのけで勉強しました。昭和元禄時代、と呼んでいるんですよね」
せっかく合格した早稲田大学よりもずっと面白くなってしまった。
「履修登録の初日も二丁目にいて。そこで単位の取りやすい授業が全部なくなってしまい、難しい授業ばかりとってしまったんです」
余計にワクワクする勉強、学びやすい場所に行ってしまったドリアンさん。
「初めて付き合った彼がとても美輪明宏さんが好きで、それも教え込まれました。主に舞台の上の歌手としての美輪明宏さんです。美輪さんって、ちょっとお茶目なところもある方でしょう。
『私、スキャットもできるんです』とおっしゃって、ドゥビドゥビドゥビドゥバー、なんて歌われてね(笑)。なんか可愛らしいんですよね。そうそう、母とも美輪さんのコンサートに行きました。二人で泣いて帰ってきましたね」。
