「みっちょん」の愛称で親しまれ、10代の頃からアイドルとして活躍。今は舞台やドラマを中心に女優として着実な仕事を重ねている芳本美代子さん。大御所の役者さんたちとも堂々と渡り合うその姿には、人とのコミュニケーションを大事にしてきた優しさがにじんでいます。
毎年、5月から九州から北海道まで21ヶ所で催される日本香堂プレゼンツの観劇会。芳本美代子さんは、今年も長丁場を乗り切ってくれました。
「毎日が違うホテルで違う場所でしたから。久しぶりに『忙しさ』ってこういうことだと感じました(笑)。名古屋だけが3泊で2日間休みがあったのですが、何をしていいやらわからなかったくらいでした」
芝居の演目は『明日の幸福』。昭和30年代の日本を舞台にした、大家族の繰り広げるコメディ。
「私が演じたのはなんと20代の新妻の役です! 今回、なかなかお会いできない水谷八重子さんにも初めてお会いできたし、とてもいい環境でした」
芳本さんが女優として初舞台を踏んだのは21歳のときだったそう。
「お客様の反応が間近にあるので、私は舞台は好きです。もともと、アイドルから芸能活動を始めたので、ライブ感のあるステージという点で共通していて、楽しいのです」
くりっとした瞳を輝かせながら話してくれる芳本さん。来年50歳だというのはちょっと信じられない感じですが、役柄はお母さん役が増えました。
「7月からのテレビ東京系のドラマ25『インベスターZ』(金曜0時52分〜)では、主人公の男性の母親役を演じます」
日本のお母さん像もだんだん変わっていきそうです。