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第3回:保科裕之さん
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  • 香りを紡ぐ人びと
    第3回 保科裕之さん
    (株式会社日本香堂ホールディングス ESTEBAN事業部部長)

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日本人は線香を焚くという文化から空間の香りになじんでいますが、香りをとりわけ大切にする国にフランスもあります。そのフランス、モンペリエの地で生まれ、パリから世界へ発信しているブランド「ESTEBAN」。今日本香堂ホールディングスの傘下となっているそのブランドとの関わり、その素晴らしさについて保科さんが語ります。

フランス人が住みたい町トップ3に入る町に生まれたブランド

①

私事ながら、筆者がESTEBANを知ったのは1993年のパリ。当時から、現地の人たちに信頼される香りのブランドとして、抜きん出ていました。ESTEBANの創業は1979年の南仏、モンペリエ。まずは保科さんにモンペリエという町について教えてもらいました。

「モンペリエはフランスの南、地中海が間近に臨める古い町。フランスのなかでは住みたい町のトップ3に入るところです。町中にトラムが走り、新しい住宅街もできていて、環境のことも配慮されているんです。歴史的にも対岸はアフリカ大陸ですから、貿易の要の地でもありました」

モンペリエ大学には、最古の医学があると言われ、かのノストラダムスもそこに学んだということです。
そこに生まれたESTEBANという香りのブランド、どんどん気になってきます。

日本香堂とESTEBANの出逢い

②

日本香堂は「香十」を始祖とする天正年間創業の老舗。香りをアイデンティティとした企業活動で、海外にも積極的に進出してきました。

「1960年代からニューヨークにオフィスを出したりしていましたから。ESTEBANとは1985年のつくば万博で出逢い、そこから関係がスタートしました。最初は日本代理店でしたが、1996年には買収し、今は日本香堂ホールディングスの傘下です。とはいえ、現地には現地の経営陣を置き、技術、感性などは現地に任せる形でやっていただいています」

相互の交流は頻繁に行われていて、保科さんも年に3度はモンペリエに赴き、ESTEBANからも定期的に来日しています。

「毎年、ESTEBANの社長と幹部が来日しますが、日本で電気ディフューザーを見て、それをフランスで作ることを思いつき、新しい香りの楽しみ方として現地で大ヒットしているようです」

相互の交流が新たな文化を生んだ、素晴らしい例となりました。

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