「人と香りをつなぐwebマガジン Frag-lab(フレグラボ)」とコンセプトを同じくし、名前も同じ「Frag-lab(フレグラボ)」という香りのショップが名古屋の星ヶ丘三越店内にあります。
香りが大好きで、明るい女性たちが接客するこのお店は、2022年3月にオープンし、今年で3年目。時を重ねるほどに人と香りをつなぐ素敵なコミュニケーションが深まっているようです。心が和む笑顔をもつ松本里絵店長にお話を伺いました。
名古屋市千種区の星ヶ丘と呼ばれる場所は、東山動植物園や学校などがある文教地区。名古屋の住みたい街ランキングでも上位に来る場所です。
そこでの暮らしのショッピングの中心地となる、星ヶ丘三越店と星が丘テラス。「フレグラボ名古屋」は、星ヶ丘三越店2階にあります。中央のエスカレーターを降りたところに広がる香りのラインナップは、選りすぐりの洒落たものばかり。
松本里絵店長を始め、香りのコンシェルジュのようなスタッフたちは、あたたかくお客様を迎えています。
「以前は3階の少し奥まったところにあったのですが、2階のこの場所になってさらにたくさんのお客様に来ていただけるようになりました。40〜50代のお客様が中心ですが、休日は20代の若いカップルも多いです。駐車場にも近いので、男性の方だけでESTEBANのカーフレグランスに足を止めてくださることも多いんですよ」
隣のイベントスペースでポップアップをされていた方が「香りを見つけたい男性って結構いらっしゃるんですね」と驚かれたこともあるとか。
それもそのはず、このショップで置かれているものは、基本、空間に漂わせる香りで、ユニセックス。スタイリッシュなプロダクツに入っているものばかりですから、老若男女を問わず、センスで選んでもらえるのでしょう。
ブランドとしては、主に南フランスで作られているヨーロピアンテイストなESTEBANのほか、日本の木の香りをナチュラルに生かしたハイブランド、KITOWAがプレゼントしても喜ばれている様子。
「KITOWAのバスエッセンスは、若いご夫婦が結婚祝いの内祝いなどに使われることも多いですね。インテリアのポイントにもなるESTEBANのパフュームミストディフューザーも人気で、おうちで使っておられる動画や写真を見せてくださるお客様もいらっしゃいます」。
意外にも若い人にも人気があるのが、インセンス。つまり、火をつけて使うタイプのお香です。
「お香だけを毎月買ってくださるお客様もいらっしゃいます。新しいブランドとしては、世界の先人の知恵をもとにした『chie』と、10カ国のそれぞれをイメージして香りの旅が楽しめる『fm』のシリーズがおすすめです。『chie』には、南米と中央アメリカの一部の地域が原産のパロサントの香りや、樹脂のシリーズもあり、見た目も使い心地も新鮮。ヨガやメディテーションをされている方にも人気です」
仏事用などのお線香を探されている方には、8階にある「香ぎゃらりぃ」へご案内するのだそう。逆にお線香から日常遣いの「お香」に興味をもたれる方も最近は多いので、8階から2階へ案内されてくる方もいらっしゃいます。
「40代以上の方には、ESTEBANのネロリの香りが圧倒的に人気なんです。もちろん、ネロリのお香もありますし、同じ香りのハンドクリームも、これからの季節は人気になりそうですね。20代の女性が50代の先輩への贈り物にと、そのハンドクリームをプレゼントに選ばれたことがありました。そうしたら『すごくいい香りだから』と、ご一緒にお店に来てくださったことがありました。なんだか、本当に人と香りをつなぐという感じになって、とても嬉しかったです」
まさに年齢を問わず、好きな香りで人がやさしい気持ちでつながっていく場所になっているのです。