カミツレとも呼ばれ、白と黄の可愛らしい花を咲かせるカモミール。
青リンゴに似たほんのりとした甘酸っぱさとハーブのような香りが特徴です。
古代エジプトの時代から薬草として使用されており、日本でも「医薬品」扱いされていました。
古くから民間薬やシャンプーの成分、精油、ハーブティーなどに利用されてきたハーブです。
カモミールには多くの種類がありますが、その中でも代表的なローマンとジャーマンの2種類がよく使用されています。
ハーブティーでは主にジャーマンカモミール。
一方、アロマではローマンカモミールが多く使用されています。
■心への効能
・鎮静作用、リラックス効果
緊張や不安を和らげてくれ、リラックス効果が期待できます。
安眠効果もあるため、不眠症の方や寝付けない時などに最適です。
1%以下に希釈すれば、子供の寝つきやかんしゃくなどを抑えるために使用することができます。
■体への効能
・鎮痛作用、消化促進
頭痛、歯痛、生理痛、関節痛などの痛み全般を緩和してくれる効果があります。
また、消化不良や下痢、便秘の改善にも役立ちます。
さらに、「マザーハ―ブ」と呼ばれるほど、月経不順や更年期障害などの女性特有の悩みにも役立ちます。
ハーブティーとして飲めば、蒸気を吸い込むことで花粉症や鼻づまりの症状緩和にも。
■肌への効能
・美肌効果、保湿効果、抗炎症作用
皮膚の代謝を高めてくれるので肌荒れ、乾燥肌、ニキビ肌に有効で、肌の弾力性を高めてくれます。
また抗炎症、抗アレルギーの作用があり、アトピー性皮膚炎やじんましんなどの症状を和らげてくれます。