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今かぐわしき人々 第8回:大沢伸一さん
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    第8回:大沢伸一さん

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自らのユニット「MONDO GROSSO(モンドグロッソ)」、数々のミュージシャンの楽曲プロデュース、DJと、多岐にわたる音楽活動で根強いファンをもつ大沢伸一さん。ドキドキするような音のある空間をどんな風に作ってきたのか。そのバックグラウンドを振り返りながら、香りのある空間についても語っていただきました。

《1》ジャンルではなく、常に新しいこと。それが僕の音楽への態度

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メジャーになる前から京都で話題だった大沢伸一さんのユニットMONDO GROSSOが、デビューのために上京してきたのは1993年のこと。ライブを始めてから1年足らずのことだったそうですが、当時の音楽シーンはかなり混沌として面白かったようです。

「クラブとは呼んでいなくて、バーがいくつかありました。ライブハウスももちろんありましたが、カフェバーのようなところでライブをやっていたり。クラブ・ミュージックと呼ばれ出すのは95〜96年以降です。ロンドンで始まり、世界で同時多発的にそのムーブメントが起こったのです。コマーシャル的にそれらの音楽はアシッド・ジャズと名付けられました」

大沢さん自身は10代の頃、洋楽全般に親しみ、80年代のニューウェーブ音楽に最も影響を受けたといいます。

「60〜70年代の音楽は本物志向で、グルーヴのあるアイデンティティが確立したものだった。そこにアシッドジャズと言われる音楽はシンクロしていたと思う。ところが、90年代になると、サンプリングという手法自体が新しいともてはやされます。これまでのアイコニックな音を切り取ってリメイクした音楽。過去のものを再利用しているのです。ということは、今、90年代の本質的な音ってどこへ戻ればいいの、という感じですよね。僕はニューウエーブ最後の世代として、過去にあったものではない、常に今新しいものを求めたいと思っています。それが僕の音楽に対する態度です」

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大沢さんは96年からバンドではなく、単体のプロデューサーとしてプロジェクトを作っていくようになります。

「もともとバンド時代からどちらかというとユニットのような形式で、固定しすぎずにやってきました。それはメンバーの個性から考えるより、まず音楽があって、それに合う人が弾くというほうが自由度が高いと思ったからです。親和性とか安心感のようなものはあまり好きじゃない」

一方でDJとしての活動も続けてきました。

「DJも作曲も同じなのですが、大勢の人が好きなものを好きになれない偏屈なところがあります(笑)。それぞれのジャンルでニッチなところを探求するのが好きです。そこから始まって、じゃあみんながその曲を大好きになったから嫌いになる、というわけでもないのですが。不特定多数を巻き込む強烈な個性をもったものもありますからね」。

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