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今かぐわしき人々 第124回
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    第124回:永崎ひまるさん(絵馬師)

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 この連載の第67回にも登場してくださった絵馬師、永崎ひまるさんの本『1日1分見るだけで願いが叶う!ふくふく開運絵馬』(ダイヤモンド社)が出版され、話題になっています。「絵馬は天然のカウンセラー!」というキャッチフレーズ通り、永崎さんの絵馬の絵を見ていると、なんとなく良いことが起こりそうな気がむくむく湧いてくるから不思議。絵馬の意味、各神社の由来など、この本を手に取って、新年にもう一度確かめてはいかがでしょうか。

《1》神鶏の大絵馬が東京大神宮に

 絵馬師・永崎ひまるさんの著書『ふくふく開運絵馬』には、71枚もの自作の絵馬の絵が掲載されています。そのなかには、伊勢神宮、出雲大社、神田明神、乃木神社などの名だたる神社に実際に奉納された絵馬も。今回の取材は、永崎さんが絵馬を描くようになる前から最も訪れていたという、東京都千代田区の東京大神宮で行わせてもらいました。

「最初に伺ったのは、20代の初め頃でしょうか。今は『縁結びの神様』としてたくさんの女性たちが平日も列をなす東京大神宮様ですが、当時は地元の方や男性参拝客が多い印象でした。私は都会の中にあるのに静かで美しいこの神社の雰囲気が好きで。実は当時、彼氏と喧嘩して心が弱っている時に『仲直りしたいです』と拝んだら、鳥居を出て3歩ぐらいで彼氏から電話が来た、といった不思議なこともありました。その後も、そういうことが何度かあったんですよ」

 なんだかまさに「縁結びの神様」の本領が現れたような話。もともと東京大神宮が「縁結びの神様」と言われるようになったきっかけを、この日、幸いにも松山文彦宮司様に聞くことができました。

「東京大神宮は明治13年、今の帝国ホテルの北側、日比谷公園の東側あたりに伊勢神宮の分祀としてできた神社です。明治33年に後の大正天皇となられる皇太子様が宮中で式を挙げられました。その翌年、明治34年に日比谷大神宮で神前に於ける婚儀がはじまりました。つまり、日本における神前結婚式の創始だったので、それが結びを司る、縁結びの神社と言われる由縁となりました」

 永崎さんがこの神社に大絵馬を奉納したのは令和元年のこと。「令和記念大絵馬」として、対の神鶏を描きました。

「伊勢神宮の内宮には神鶏がいます。こちらは東京の伊勢神宮でもあるので、宮司様と相談し、神鶏を描かせてもらいました」

 尾まで真っ白な2羽の鶏は、良きカップルを象徴しているかのよう。優しい愛情が伝わってきます。

永崎ひまるさん

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