10月1〜2日、故郷・山梨県の山中湖畔で野外音楽フェス『Mt.FUJIMAKI 2022』を開催する藤巻亮太さん。奥田民生さん、岸谷香さん、真心ブラザーズ、MONGOL800ら、錚々たる顔ぶれが、藤巻さんの掛け声で初秋の湖畔に集います。このフェスに捧げる思い、また年々、深まる音楽への愛着、ソロ活動10周年の心境などを、丁寧に語ってくださいました。
ソロ活動を始めて10年。藤巻亮太さんの歌声は、人の心に寄り添い、大事な言葉を心地よいメロディで伝えてくれています。穏やかで優しい物腰は、その歌声とつながっているように思えます。
まずは10月に開催される野外音楽フェス『Mt.FUJIMAKI 2022』について伺いました。
「このフェスは2018年に初めて開催して、2019年までは現地で開催できたのですが、その後、新型コロナが流行してしまったので、2020年は完全に中止になってしまいました。2021年は都内からの配信で実現したのですが、現地での開催は今年で3度目なんです。夏だと上昇気流で曇って富士山が見えないことも多いんですが、10月は富士山もよく見えるはずです。抜群のロケーションで音楽を楽しんでもらえるんですよ」
美しい富士山を見ながら最高の音楽を聴く。そこには山梨県が藤巻さんの故郷であるという思い入れもあります。
「20代は自分のことで精一杯だった気がします。30代、40代と、ソロになったことは、自分の原点を見つめるタイミングでもあった。事実、山梨の風景が僕の歌になっていることは多いんです。故郷にいただいているものが大きいなとわかって、少しでも地元を盛り上げたいという思いも強くなりました。山梨はいいところだよね、と好きになってもらえたら嬉しいです」
フェスには地元の野菜、肉、ワイン、果物など飲食も並びます。
「景色も美しく、美味しいものも多いです。山中湖周辺は泊まるところもたくさんありますから、ぜひ2daysで観にきてもらいたいです」
集まるミュージシャンは、藤巻さんがリスペクトする人たち。
「手紙を書いたり、メールをさせてもらったり、思いが伝わる形でオファーするように心がけています。ありがたいことに、本当に僕がリスペクトしている、素晴らしいアーティストが集まってくださっています。そして皆さん、山梨のことを好きになってもらえていて。去年、東京から配信で開催した際は皆さんが、来年こそは現地で開催してまた呼んでね、とおっしゃってくださいました。」
以前出てくれた人たちも、初登場の人たちも、富士山に負けないパワーのある人たちばかり。初秋の風に吹かれる野外音楽フェス、演じる方も観る方も、とても気持ちよさそうです。