朝はこの秋15周年を迎えたラジオワイド『垣花正 あなたとハッピー』(ニッポン放送)を、夕方はテレビバラエティ『5時に夢中!』(TOKYO MX)と、フリーアナウンサーとして今ブレイクしつつある垣花正さん。素直な人間味が伝わってくる大忙しの垣花さんに、和田アキ子さんとの運命の出会いや、キャラクターと正反対の香水をつける羽目になった出来事まで、楽しくお話ししていただきました。
垣花正さんは現在、フリーアナウンサーとして活躍していますが、もともとは新卒からニッポン放送の局アナでした。
垣花さんのツィッターの頭には、こんなツィートが固定されています。
「とりあえず、こんなことでも人生終わった、と思った23歳を思い出そう」
写真には「2月9日 社会人として失格の遅刻をしてしまいました……」と始まる自身の直筆文と、上司のアナウンサーから赤い大きな字で「最低」と書かれた日報のうちの1ページが。
これはどんな経緯だったのか、まず教えていただきましょう。
「これはまだ研修時代なんです。最低、と書いたのはアナウンス室長だったくり万太郎さん。尊敬する名物アナにこう書かれて、僕は終わったと思いました。しかし、これは最初の遅刻で、入社一年目にはあと何回かしているんです。そして3〜4年後、なんと和田アキ子さんとの初めての仕事で、僕は遅刻してしまったんです」
当時、垣花さんは金曜深夜の番組も担当していました。午前1時に番組が終わり、スタッフとご飯を食べに行って、お酒も飲んでしまったようです。翌朝、土曜朝9時からの特番は、和田さんがメインパーソナリティー。垣花さんは、中継でリスナーからのリクエストを受けるテレフォンセンターからレポートを入れることになっていました。
「本当は現地に8時には行っていないといけないのに、起きたら9時過ぎてたんです。当時僕は阿佐ヶ谷に住んでいました。慌ててタクシーに乗って運転手さんに、ラジオをつけてください、と言ったら、ちょうどアッコさんが僕に呼びかけているところだったんです。『テレフォンセンターの垣花くーん』。ダメだ、僕、ここにいるのに。すると、先輩のアナウンサーが僕の代わりにいてくれて『アッコさん、すみませーん。垣花くんがちょっと遅刻しています』。『なーにー!!』と。
放送上もちょっと怒ってるのがわかりました……」
もちろん、番組終了後、垣花さんはスタジオで和田さんに土下座。
「すると、アッコさんは『謝らんでええで。もう2度と会うことないんやから』とおっしゃいました。おまえとは仕事はせん、ということですよね」
芸能界の大御所にいきなり嫌われてしまった垣花さん。でも彼は周囲の心遣いもあり、その失敗を大逆転させていくのです。