ひだまりのようなあたたかな笑顔はデビュー以来から変わらず。芸能生活50周年を迎える浅田美代子さん。どこかシャイで、普通っぽさを失わない浅田さんは、今、どんなふうに来し方を振り返るのでしょうか。2月15日、東京・有楽町I’M A SHOWで清水ミチコさんと記念イベントが開催されますが、その予告編的にお話していただきました。
タータンチェックと黒をデザインしたスカートに、カシミアのニットにブルゾン。私服もとびきりお洒落な浅田美代子さんは、エージレスな可愛らしさを体現している人です。
「スカートはLIMI feu。ニットはUNIQLOです」
そういうミクスチュアも、とても自然。ファッションについてもゆっくり話を聞いてみたいところですが、今回は芸能活動50周年の節目について語っていただきましょう。
「1月からドラマ『時間ですよ』に出演したんですが、『赤い風船』でレコードデビューしたのは4月なんです。それで間をとって2月15日の誕生日にイベントをすることにしたんです。ドラマの中で、マチャアキさんと歌ったりしていたことが、歌手としてのデビューするきっかけになったんですね。私は歌手になりたいわけじゃなかったし、どうしても俳優になりたいというわけでもなかった。芸能界に対して憧れはなかったんです。ただ、学校はあまり好きじゃなかったし。『時間ですよ』の撮影現場は樹木希林さんたちメンバーが暖かくて、居心地が良かったんですね」
樹木希林さんがまだ”悠木千帆”という芸名だった時代。家族より一緒にいたメンバーの一人でした。
「週5日は朝から晩まで一緒にいました。リハ3日、本番2日。途中、撮影現場を抜けて、歌番組に行って、戻ってくると『ああ、みよちゃん、今日はちゃんと歌ってたわねえ』なんて言ってくださって」
『時間ですよ』は銭湯を舞台にしたTBSの人気ホーム・ドラマ。森光子さん、堺正章さんら、芸達者な面々が登場していました。監督はその後、『寺内貫太郎一家』も担当する久世光彦さん。
「芸達者な方々ばかりだったから。何かこう、教えられるという感じではなく、一緒にいることで育ててもらえたんでしょうね。でも、本当にほとんど亡くなられてしまって、寂しいですね」
なかでも浅田さんにとって、思い出深いのは、樹木希林さんだったようです。