フレグラボ|日本香堂

人と香りをつなぐwebマガジン

Fraglab
  1. HOME
  2. スペシャルインタビュー「今、かぐわしき人々」
  3. 第248回:国生さゆりさん(俳優、タレント、歌手)
今かぐわしき人々 第248回
    1. 特集
  • スペシャルインタビュー「今、かぐわしき人々」
    第248回:国生さゆりさん(俳優、タレント、歌手)

    更新日:2025.4.1

    1. シェア
    2. LINEで送る

慎重さと少しの寛容さ。
それが、私が40年で培ったことかな

「そよぐように生きていきたい」。芸能生活40周年を迎える国生さゆりさんは、今そう思っている。おニャン子クラブの会員番号8番だった日から、小説を書き始めた現在まで、真っ直ぐ体当たりで生きてきた感のある彼女の新境地とは。

《1》傷は残っているけれど、一生懸命生きてきた。惜しみない女として

 40年、芸能界にいるというのは並大抵のことじゃない。人気を維持し、どこかでそれらしく、振る舞い続けなくてはならない。ただ「なりたい」ではなれないし、運も必要だろう。
 でも国生さゆりさんは、それを体現してきた。

「真っ直ぐ歩き過ぎていますよね。このサイトは香りがテーマと聞いていますが、本当に香りのようにそよぐように柔軟に生きていけたら、もっとはなやいだ人生になったのかなと思います」

 今、目の前にいる彼女はとてもはなやいで見える。年齢を感じさせない肌、弾けるような笑顔。

「いや、白鳥の水かきなんていう例えがありますけれど。白鳥に例えるのはおこがましいですが、本当に水面下ではジタバタしています。自分で言うのは変だけれど、地道な努力を重ねてきました。それが芸能という仕事を選んだ厳しさかもしれませんが、表面はやっぱり優雅でいないとね。いろんなことをやって、失敗したら次という感じで。でも自分に必要なことをやってきたんだなとは思っています」

 失敗して、それをすぐ忘れられるタイプでもない。もちろん、へこむこともあったという。

「1回へこむんです。で、いつも立ち直らざるを得ない状況があったというか。誰かの庇護に入るわけじゃないし、そこで働かないと経済が回らないので、立つしかない。破れて、失敗して、また立ち上がってゼロからやるということを繰り返してきました。辞めてしまおうとか、向いていないと思ったこともあります。でも、自分で受け止めて立ち上がるしかないから、周りの皆さんのお力を借りながら、謝りながら、言い訳せずにやってきました。それは良かったと思う。私は閻魔様の前に立っても言い訳しなきゃならないことは一切ない。一生懸命生きてきました、と言えます。傷は残っているけれど、だから強くはなりました。惜しみない女ですよ」。

国生さゆりさん

  1. 1/3

スペシャルムービー

  • 花風PLATINA
    Blue Rose
    (ブルーローズ)

  • 日本香堂公式
    お香の楽しみ方

  • 日本香堂公式
    製品へのこだわり

フレグラボ公式Xを
フォローする