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今かぐわしき人々 第46回
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    第46回:矢沢透さん(ドラムス)

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谷村新司、堀内孝雄、矢沢透。1972年の結成以降、メンバーを変えることなく、2019年には3人揃って70歳となる不死鳥バンド、アリス。
記念すべき今年は、結成日の5月5日から全国コンサートツアー「ALICE AGAIN2019-2020 限りなき挑戦- OPEN GATE- 」が始まります。
そのアリスのメンバーで、多数の編曲を行い、サウンドに一番こだわっているのがドラムスの矢沢透さん。「70歳の今だから出来る大人ロックサウンド」はどんなふうに仕上がったのか。そして、アリスというバンドの魅力について、レギュラー番組収録後の熱気残るスタジオで語っていただきました。

《1》

 

絶大な人気を誇るロックバンド、アリス。1972年5月5日に結成され、1981年11月7日に一度活動を停止。その後、阪神淡路大震災をきっかけに2001年に全国7カ所でのステージを行い、2009年、2013年と再始動ツアーを開催してきました。2013年のツアーは47都道府県制覇し64公演を開催。
 コンサートはどの会場も満杯。そして、なかには全部の会場に駆けつけるという熱狂的ファンもいるのだそう。
2019年5月5日から始まる全国ツアーは、来年の春まで続くといいます。
矢沢透さんは、ドラムスを叩き抜く覚悟をこんなふうに語ってくださいました。  

   

矢沢透さん

   

「今回、5月1日に新曲の『限りなき挑戦 –OPEN GATE−』を含むアルバム『THE SET LIST』が発売になるのですが、これは今年の全国ツアーでの演奏曲目のオリジナル音源を最新マスタリングで収録したものなんです。コンサートで歌うそのまま。僕も2時間ドラムを叩かなくちゃいけないから、鍛え中です!」  

   

鍛え方は、現実のコンサートに即したもの。

   

「ほぼ毎日、スタジオでの個人練習で2時間叩き、そのままジムへ行ったりしますよ。それでもね、本番の2時間とは全然違うんです。本番の2時間は、楽しく叩ければまったく疲れない。でも、その日その日の体調もあるし、うまく乗れないとすごく疲れます。でも、コンサートというものは、常に前よりも良くないといけないと僕たちは思っています。年をとっているからとか、体力が落ちているからというのは言い訳にならない。3人が3人とも、必ず以前よりもいいコンサートをお見せできると思って頑張っています」  

   

3人揃っての今回のコンサートのためのリハーサルは4月中旬から始まったようですが、その前にニューシングル『限りなき挑戦 –OPEN GATE−』をスタジオで録音しました。

   

「谷村新司、堀内孝雄の2人の声が変わらないことが嬉しいです。僕のドラムスも変わらないって言われますけど!」    

     

経験と磨き上げられた技術に裏打ちされた自負のある矢沢さんの言葉には、まったく嫌味がありません。  

   

矢沢透さん

《2》

そもそも、アリスというバンドの一員となる前から、矢沢さんは天才ドラマーと言われていたようです。

「17歳くらいの頃にはもう米軍キャンプ回りをしていました。当時、R&Bを叩ける人はほとんどいなかったので、重宝されました。30分ステージを3回と1時間ステージを1回がワンセット。それを一晩に2~3カ所やって、その後、新曲のリハーサルをしたり、ディスコのバンドに教えて欲しいと言われたら行って教えたりして、明け方にやっと解散。それでまた朝の9時に起こされる、というような日々でしたね」

そのうち、大阪でまだ高校生だった桑名正博に出会い、彼の自宅で演奏したら感動され、しばらく居候していたことも。
その後、プロのドラマーとしてザ・ピーナッツや布施明のバックバンドに参加、のちにオフコースの1枚目と3枚目のアルバムにも参加しています。

「オフコースと同時にアリスの話も来ました。R&Bっぽいことをやれるのかなと思って行ったら、デビュー曲はフォークソングのような『走っておいで、恋人よ』でしょ。あれ?(笑)って感じだったけど、3枚目のシングル曲になった『愛の光』を叩いたときに、ああ、僕の居場所はここだなと思いました」

 

今や、矢沢さんのいないアリスは考えられないという存在になりました。

   

「もしアリスがなかったら、なんて想像したこともない。僕にとってのアリスは、すべてではないけれど、かけがえのないもの。ただ、もしもアリスがなかったとしても、僕は音楽をやっていたとは思います」  

   

副業として、長年、六本木でレストランを経営していたりもする矢沢さんですが、基本はいつも音楽なのです。  

 

矢沢透さん

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