2019年に発表されたカバーアルバム『 Sho-ta with Tenpack riverside rock’n roll band4』では、土橋さんが作曲したレベッカ時代の「フレンズ」や「ラズベリードリーム」も田村直美さんのパワフルな歌声で収録されています。今聴いてもなんて新鮮で心が突き動かされるようなメロディ。土橋さんはレベッカをこんな風に振り返ります。
「一番最初に組んでデビューしたバンドだし、自分の音楽活動の礎になっているのは事実ですね。レベッカをやる以外の道はなかったし。そのときは音楽を選ぶというよりは、自分に与えられたものに、精一杯力を注ぐしかないと。だからこそ新鮮で作品がたくさん生まれたと思います。いろんな人と知り合って、それまで持っていなかった音楽的知識を入れられた。だからやっぱり、自分のベーシックにあるかな」
レベッカ時代に訪れたニューヨークで、こんな香りの思い出も。
「当時、まだ日本に上陸していなかったpoisonという香水が大人気でみんなつけていて。そうしたらブルーミングデールズからメイシーズから、デパートもすごい匂いなんですよ。その後、NOKKOが考えてアルバムタイトルにもなりましたね」
poisonは、1985年、クリスチャン・ディオール社から発売された香り。香水に「毒」という名前をつけた大胆さ、アメジスト色でりんごの形のボトル、リコリス、アーモンドからバニラとムスクへ移っていく強く甘やかな香りで、その後、日本でも大ブレイクしました。
レベッカのアルバムタイトルになったことは人気の相乗効果があったかもしれません。
それほどに、レベッカは強い存在感をもち、当時の若者たちに影響力を持ったバンドでした。

香とくらす vol.43自然の香りをおもてなしにも暮らしにも。鎌倉で愛されるクッキング・サロンCafe CACTUS5139
2025.12.19
スペシャルインタビュー第265回 野村泰紀さん
2025.12.16
ヒトサラカオル食堂 第35話酒粕入り、白子と里芋のグラタン
2025.12.15
スペシャルインタビュー第264回 永山祐子さん
2025.12.8
香とくらす vol.42フリーアナウンサーの宇賀なつみさんに聴く 極上のバスタイムを自分でつくる方法
2025.12.3
香とくらす vol.41ベルギーの香りを編み込んで紡ぐ。手作りのアクセサリーと、マダムたちの憩いのサロン
2025.11.28