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    第103回:土橋安騎夫さん(音楽プロデューサー、作曲家、キーボーディスト)

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《2》レベッカと、poison

 2019年に発表されたカバーアルバム『 Sho-ta with Tenpack riverside rock’n roll band4』では、土橋さんが作曲したレベッカ時代の「フレンズ」や「ラズベリードリーム」も田村直美さんのパワフルな歌声で収録されています。今聴いてもなんて新鮮で心が突き動かされるようなメロディ。土橋さんはレベッカをこんな風に振り返ります。

「一番最初に組んでデビューしたバンドだし、自分の音楽活動の礎になっているのは事実ですね。レベッカをやる以外の道はなかったし。そのときは音楽を選ぶというよりは、自分に与えられたものに、精一杯力を注ぐしかないと。だからこそ新鮮で作品がたくさん生まれたと思います。いろんな人と知り合って、それまで持っていなかった音楽的知識を入れられた。だからやっぱり、自分のベーシックにあるかな」

 レベッカ時代に訪れたニューヨークで、こんな香りの思い出も。

「当時、まだ日本に上陸していなかったpoisonという香水が大人気でみんなつけていて。そうしたらブルーミングデールズからメイシーズから、デパートもすごい匂いなんですよ。その後、NOKKOが考えてアルバムタイトルにもなりましたね」

 poisonは、1985年、クリスチャン・ディオール社から発売された香り。香水に「毒」という名前をつけた大胆さ、アメジスト色でりんごの形のボトル、リコリス、アーモンドからバニラとムスクへ移っていく強く甘やかな香りで、その後、日本でも大ブレイクしました。
 レベッカのアルバムタイトルになったことは人気の相乗効果があったかもしれません。
 それほどに、レベッカは強い存在感をもち、当時の若者たちに影響力を持ったバンドでした。

土橋安騎夫さん

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