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    第136回:古内東子さん(シンガーソングライター)

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《2》恋愛の感覚と歌作りの感覚がつながっている

 結婚して子どもが生まれて、というプライベートの変化が古内さんに与えている時間の感じ方の変化も大きいのでしょう。

「今は早起きになりました。全部自分のために使う時間ではないから、かえって曜日とか季節とか、すごく暦通りに正しく生きていて。昔は24時間が全て自分のもので、今日は丸一日仕事とか、夜遊びして1日オフとかありましたけど。そういうことは歌詞に表れていくものでしょうね」

 今年発売されたアルバム『体温、鼓動』は、力強く緊張感のある「虜」という曲から始まります。虜、と受動的な言葉のイメージとは裏腹に、流されるよりも意思をもって恋に飛び込む女性のイメージ。美しいリフレインの続くピアノのサウンドと彼女の歌声が一体になっています。

「歌をだらだら作るんじゃなくて、集中してうまく自分を乗せて集中して作ったアルバムです。歳とともに、自分のなかで自分という人物がよくわかってきた。何で気分が上がるのか、こういうのは苦手とか。基本、人間そのものはそう変わってはいないです。でもこうやって付き合っていこう、自分の機嫌を取れるようになってきた。創作意欲をコントロールできるようになったというか」

 古内さんの創作スタイルは感覚に頼ることが多いようです。

「テーマも決めないし、降って沸いたものを書くのが気持ちいいですね」

 その作品は、一貫して恋愛です。

「たまたま、恋愛というテーマも変えようと思わずに今まで来ました。結果的にそうなっている。常に恋愛のことばかり考えているわけじゃないですよ。私の中で、歌詞を作ったりメロディを作ったりする回路が恋愛という心の動きとセットになっているのです。恋愛における人との距離感の妙や、難しさ、素晴らしさが、音楽と繋がっている。それが曲を作る原動力、感情と音楽の変換につながっているのでしょう」

 自分のことを「楽観的」と言う古内さん。でもデビューしてからしばらくは、ライブでの緊張感がすごかったのだそうです。

「デビュー前にはライブをやったことがなかったし。長いこと、ライブでは緊張していて『私の居場所』だとはとても思えなかった。どちらかというとレコーディングが好きでしたね。でも、15年くらい前からたくさんライブをやるようになって『あれは不慣れだったんだな』と分かりました。今はライブが本当に楽しくて、生きがいだなと思えます。そして、そう言う弱点というか、苦手意識を克服できたことを自負できますね」。

古内東子さん

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