22年目となるCHEMISTRYとしての活動、11年目となるソロシンガー、堂珍嘉邦としての活動。そして、堂珍嘉邦さんにはもう一つ、俳優としての活動があります。主にミュージカルに出演していますが、その存在感は大きくなるばかり。
この秋はブロードウェイミュージカルの大作『ANASTASIA』に登場。
主人公のアナスタシアとどんなふうに関わる役なのか。その役どころと心の中で模索する役作りについて、また「演じている自分」について、今の思いを語ってくださいました。
フレグラボは2回目の登場となる堂珍嘉邦さん。
https://frag-lab.com/special_interview/101_01.html
2年ぶりのインタビュー&撮影は舞台の稽古中で、引き締まった表情です。
YouTubeに上がっている『ANASTASIA』予告編では、軍人のような制服姿。2020年3月の初演での様子です。
「2020年3月1日からでしたからね。コロナ禍に突入してしまったところだったんです。今回は、安心して観ていただけそうですね。僕自身、演者として携わっていますが、客席で観てもとても楽しめる舞台になっています。初演のとき、ブロードウェイのオリジナルに出演されていたラミン・カリムルーさんにもお会いできました。この方は『オペラ座の怪人』などにも出られていて、そのときたまたま日本での別のミュージカルの舞台に出演されていたんです。とてもラブリーな人で、歌が素晴らしいんです」
そのラミンさんは、J-WAVEのラジオで「歌はストーリーテリングだ」と話されていました。
堂珍さんも、それに近いことを考えているようです。
「舞台は、物語がわからないと進まない。だから客席の隅々までセリフを届けようと心がけています。お客さんにとって『この人が出ていると話がわかりやすいな』と思ってもらえるように。
セリフが聞き取りづらいと、物語に集中力を保てないですよね。コンサートでポップスを歌うときは、要所要所にクライマックスがあるような波があった方がいいと思うけれど、セリフをいうときは、つま先から頭のてっぺんまでセリフを伝えたい、と思っています。音符が存在するときは、どの音にどう言葉を当てれば伝わるかを考えますが」
すっかりミュージカル俳優としての立ち位置をつかんでいる堂珍さん。さて、今回演じるのはどんな役なのでしょう。