フレグラボ|日本香堂

人と香りをつなぐwebマガジン

Fraglab
  1. HOME
  2. スペシャルインタビュー「今、かぐわしき人々」
  3. 第169回:堂珍嘉邦さん(シンガー&アクター)
    1. 特集
  • スペシャルインタビュー「今、かぐわしき人々」
    第169回:堂珍嘉邦さん(シンガー&アクター)

    1. シェア
    2. LINEで送る

《2》物語全体のスパイスのような役

 ミュージカル『ANASTASIA』の舞台はロシア。ロマノフ王朝の皇女だったアナスタシアは、革命の嵐に巻き込まれます。一族は破滅に。
 行方不明となったアナスタシアには、そんな大事件の後、記憶を失ったアーニャという少女が街を彷徨っていました。アナスタシアを見つけた者には報奨金が出ると知った詐欺師は、美しいアーニャをアナスタシアに仕立てようとします。
 堂珍さんが演じるのは、ロシアの秘密警察のグレブ・ワガノワ。

「ヒール役です。グレブは、アナスタシアを捉えなくてはならないので。軍人の家系に生まれ、父親の背中を見て育っていて、自分も軍人として生きなければと覚悟を決めています。グレブがうたう歌のなかには、父をリスペクトしているし、任務を遂行してこそ自分のアイデンティティが保たれる、というような歌詞が出てきます。けれどもあるとき、アーニャと出会い、彼女に恋心を抱いてしまう。彼女を捕らえなければならない。その任務と恋心の間で引き裂かれそうになるのです。好きになってはいけない女性を好きになってしまう」

 心に大きな葛藤を抱える役。その苦悩するグレブを堂珍さんはどんなふうに演じるのでしょう。

「すごくいい人すぎてもつまらないし。冷徹なところもあると思いますし。僕としては物語全体の、ある種のスパイスのようになれたらと思っています」

 背の高い堂珍さんの軍服姿はとても迫力があります。
 大道具や衣装、照明など、すべてが本格的。セットはドイツからもってきたものだそう。

「グレブは演説しているシーンから始まるので、そこもお楽しみに。曲が全部いいです。出演していた『RENT』の曲も全部好きだったけど『ANASTASIA』もそれに匹敵するくらい曲がいい。王道中の王道と言っていい、ミュージカルです」

 熱のこもった解説に、これは観なくてはならない気がしてきます。
 9月12日〜10月17日は東急シアターオーブでの東京公演。10月19日〜10月31日は梅田芸術劇場メインホールでの大阪公演があります。

堂珍嘉邦さん

  1. 2/3

最新記事

  • スペシャル・インタビュー 第215回:結城貴史さん
  • スペシャル・インタビュー 第214回:武内陶子さん
  • 愛読者様ご招待イベント 鎌倉・鬼頭天薫堂で「香木を聞く、味わう」
  • スペシャル・インタビュー 第213回:鶴田真由さん
  • スペシャル・インタビュー 第212回:近浦啓さん
  • ヨガとマントラと、お香が漂う空間を愛して

スペシャルムービー

  • 花風PLATINA
    Blue Rose
    (ブルーローズ)

  • 日本香堂公式
    お香の楽しみ方

  • 日本香堂公式
    製品へのこだわり

フレグラボ公式Xを
フォローする