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    第16回:中江有里さん(女優)

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図書館の匂い以外に、気分転換に彼女が愛用する香りは、バスソルトやハンドクリームの控えめな香り。

「バスソルトは2~3種類置いていて、夏場はミント系を、冬場はラベンダーをよく使います。ハンドクリームはライムやシトラスの柑橘系の香り。清潔感があって気持ちもすっきりします。香りってずっと同じだとわからなくなってしまいませんか。少し変化をもたせて『ああ、今はバスタイムなんだ』とリラックスを感じられるようにしています」

 表舞台の仕事は初対面の人も多く、緊張が続きますが、そんなときも助けてくれるのは、リラックスできる香り。

「ヘアメイクさんが、スチームに気に入った香りのチップをつけてくれていたり、アロマポットでエッセンシャルオイルをたいてくれていたりすると、所在ない気持ちがいっぺんにほぐれます。ああ、私の居場所だな、って」

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 香りで自分の居場所を確かめる。緊張の多いすべての人に、その習慣はとても役に立ちそう。
中江さんが自らのテンションを自然に品よくキープされる理由が、少し、わかったような気がしました。

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中江有里(なかえ・ゆり) プロフィール

1973年大阪府生まれ。法政大学卒。89年に芸能界デビューし、テレビドラマ、映画に多数出演。2002年『納豆ウドン』で第23回NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞最高賞受賞。NHK BS2 『週刊ブックレビュー』で長年司会を務めた。
現在はフジテレビ『とくダネ!』にコメンテーターとして出演中。著書に『結婚写真』(小学館文庫)、『ティンホイッスル』(角川書店)などがある。

『わたしの本棚』(PHP研究所刊)


取材・文 森 綾
フレグラボ編集長。雑誌、新聞、webと媒体を問わず、またインタビュー歴2200人以上、コラム、エッセイ、小説とジャンルを問わずに書く。
近刊は短編小説集『白トリュフとウォッカのスパゲッティ』(スター出版)。小説には映画『音楽人』の原作となった『音楽人1988』など。
エッセイは『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など多数。
http://moriaya.jp
https://www.facebook.com/aya.mori1

撮影 ヒダキトモコ
https://hidaki.weebly.com/


2017.5.8 written by 森綾
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