葵さんが舞台の面白さに目覚めたのは、宝塚歌劇の影響もあったようです。
「バラエティ番組で愛月ひかるさん、怜美うららさんとお会いしたのがきっかけで、初めて生の宝塚歌劇を観ることができました。2014年、宝塚バウホールの『SANCTUARY(サンクチュアリ)』。16世紀のヨーロッパの宗教戦争が下敷きになったストーリーですが、客席と近い距離なのに、そこには別世界があり、迫力がすごかったです。衣装、メイク、立居振る舞い、…すべてに圧倒されました」
ある意味『アナスタシア』も、それくらいの別世界をつくる舞台。メイクは、俳優さんが自分ですることがほとんどだそうです。
「最初にメイクの指導をしていただきますが、公演中は、自分でメイクをします。『アナスタシア』も、別世界のファンタジー。アーニャが生きている世界にお客様も入ってもらえたら嬉しいです。素敵な楽曲も多く、ひとりでうたうだけではなく、みんなでうたう曲もあるので、口ずさみたくなる曲もたくさんあると思います」
葵さんは、アーニャをどんなふうに演じたいと思っているのでしょう。
「アーニャは記憶がなく、孤独や悲しみを背負いながら、それに挫けず前を向いて生きている女の子です。『どんなところにも咲ける花』のようなところがあり。いつも悲しんでいるわけではなく、天真爛漫で、みんなを振り回すようなところもある明るい女の子でもあります。ディミトリやヴラド、いろんな人と出会って人に心を開いていくというような変化も演じていけたら。初演から3年経ったので、あの時よりももう少し深く素敵なキャラクターとして演じられるといいですね」。