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    第186回:市来崎大祐さん(武術太極拳元日本代表、公社日本連盟強化コーチ)

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《2》学び多かった北京での日々。菊茶の香りにそのストイックな孤独を思い出す

 大阪生まれの市来崎さんが太極拳と出会ったのは、6歳のとき。

「幼ななじみのお母さんが、太極拳の先生だったんです。遊びで見様見真似で始めた感じ。結局、僕だけがやり続けたことになるんですが。ソウルオリンピックでテコンドーが種目に入ったように、2008年の北京オリンピックで種目になるのではないかと言われていて。中学時代にオリンピックに行く夢を見始めたんです」

 結局、北京オリンピックでも武術太極拳は公開競技に終わってしまいました。

「なんで武術太極拳がオリンピックの公式種目にならないのか。それはおそらく、一つには点数化しづらいということ。だって3回転跳んだから良いというものでもないし。もう一つはそこに文化がありすぎるものだからなのでしょう。空手や剣道も道であり、文化ですよね。地方によって型も違うし、それを統一する必要があるのか。わざわざそれを競技にするのかということから考えなければならないわけです」

 市来崎さんはより深く太極拳を知るべく、大学時代に単独で長期遠征に中国へ何度も行きました。

「北京へ学びに行きました。俳優のジェットリーもそこの学校の卒業生で、当時も有名な選手が沢山いました。そこへ行ったら上手くなると思っていたし、確かに大陸を感じながら練習すると、エネルギーをもらえた気がします。大きな公園がいっぱいあって、朝はそこへおじいさんおばあさんが出てきて、公園で太極拳をやっている。僕はお金もないし、1人で寂しいし。今のようにSNSもなくて、ただ黙々と、朝も夜も練習していました。朝、乾燥した朝靄のなかで、みんな菊茶を飲むんです。僕はもったいないから、薄くなってもまだ飲んでいて、そのうすーい菊茶の香りが、思い出に残っています。その香りを嗅ぐと、一気にその北京の朝を思い出します」。

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