昨年12月は、東京・明治座で「ももいろクローバーZ」としては初のミュージカル公演をしたばかり。しかし、それはそれ。今回はまた全然違うようです。
「作品の作り方も全く違いますし、今回は三浦さんの作品ですからね。ゴリゴリのモノノフさんたちにしてみたら、全く知らない世界を観ていただくことになると思います。いい作品にしたい気持ちは、ももクロであれ、ソロであれ、変わらないんですけどね」。
ももクロでの活動と、ソロでの活動。
その違いをもう少し詳しく語っていただきましょう。
「まず、ももクロでの活動もソロでの活動も、良いものを見せたいという気持ちは同じです。でもアイドルグループとしてのパフォーマンスは、身体と耳で覚えるんですね。慣れてくるとそんなに頭を使わなくて、無我夢中です。それはそれで楽しいんです。グループは協調性も大事で、アイコンタクトやお互いのフォローの仕方も独特です。たとえば、誰かが歌詞を飛ばしたら、代わりにうたってあげるとかできます。それに対して、舞台はひとりひとりが自分全開で演じて、ひとつの作品を仕上げていくという感じです」
しかし、共通するのはライブという魅力。
「その時の自分自身を観てもらうということ。その時の感情を観に来てくれる人にプレゼントできること。特別な気持ちを共有できることが、ライブの魅力ですよね」
例年、年越しの『ももクロ歌合戦』のあとは、ゆったりしているそうですが、今年は大忙し。
「年内までは本当に忙しくて、1月はゆるやかに過ごしているんです。年越しの後は眠らないで、家族で初詣に行って、お墓参りに行くというのがきまりなんですね。30歳になったんで、朝まで起きてられないんじゃないかと思いましたが、なんとかそのリズムを崩さずに頑張れました。今年は気持ちも新たにというのもあり『舞台』で切り替えて頑張ろうと」
ほとんど休みなしに突入した舞台稽古。忙しい人ならではの、気持ちの切り替えの上手さが、高城さんにもあります。
「基本、休みになると熱が出ちゃうようなタイプなんで。ただ、この間、急に1日休みになったので、昼まで寝て、好きなアニメやドラマを見て、一人でCoCo壱に行って、家に帰ってぐうたらしました」
とはいえ、そんな休みは滅多にないようです。なんと舞台の休演日にも、ももクロの仕事が入っているのだとか。
「15年続いているももクロの活動は、私にとって青春そのもの。青春真っ只中なんです。だから年齢に関係なく続けていきたい。何があっても辞めたくないです。ももクロがあっての、私のソロのお仕事だと思うので。実際、一つずつの仕事がどちらにとっても刺激になっています。ドラマやミュージカル、すべて勉強してみたい。でも今はこの作品を大成功させたいです」。