30歳。高城さんは30代をどう捉えているのでしょうか。
「歳を重ねるごとにやりたいことが増えていくし、それとともに責任感も感じます。30だからできることはある。一方で、歳なのかなと思ったときに、芸能生活を50年、60年とやっていらっしゃる先輩を見ると、すごく勇気や刺激をもらいますね」
歌、芝居、ラジオでのパーソナリティー、お笑いイベント。八面六臂の活躍ですが、一つだけ断った仕事がありました。
「レギュラー番組でジェットコースターに乗る企画があって、それだけは、泣いて”無理です”と言いました。でも今ならカラダ張ってやるかな!?」
その言葉に、今彼女がもっと新しくなろうとしている気概が熱く伝わってきます。
そんな彼女がお守り代わりに使っているのが、香水。
「毎日、香水はお守り代わりにつけています。CHANELの”CHANCE EAU TENDRE”の香りが好きで、ずっと使っています。フレッシュな香りです。番組収録の本番前はヘアミストを。香りと一緒に”CHANCE”という言葉もまとっているのかもしれません。私はなんでもやりたいタイプで、チャンスがあれば挑戦したいので。気持ちをやわらげたいときは、白檀のオーデコロンを使います」
気持ちを上げる。落ち着ける。高城さんのセルフコントロールに、香りが一役買っていました。
子どもの頃から、自分を見つめてきた彼女は、客観的に自分を表現する方法に長けたのかもしれません。
「幼少期、変わった遊びをしていましたね。絵本を作ったり、A4の紙に『こんなおうちに住みたい』と、間取りを描いたり。百均で原稿用紙を買ってきて、三つ折りにして茶封筒に入れたり。(笑)」
彼女はきっと、そんな子ども時代の純粋でとらわれない心を持ち続けている人なのでしょう。
「子ども番組もやっていて、保育士の資格を取りたいというのもあるんです。ももクロを知らない今の子どもたちにも夢をもってもらいたいし。とりあえず、資格をとって、そこから何かできたらと思います。去年から独学で勉強を始めました」
夢ではなく、目標。いや、目標も含めて、高城さんには「夢」という言葉が似合います。そしてその「夢」は、叶えるものなのです。
●『最高の家出』公式サイト
https://stage.parco.jp/program/iede/
取材・文 森 綾
フレグラボ編集長。雑誌、新聞、webと媒体を問わず、またインタビュー歴2200人以上、コラム、エッセイ、小説とジャンルを問わずに書く。
近刊は短編小説集『白トリュフとウォッカのスパゲッティ』(スター出版)。小説には映画『音楽人』の原作となった『音楽人1988』など。
エッセイは『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など多数。
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https://www.facebook.com/aya.mori1
撮影 萩庭桂太
1966年東京都生まれ。
広告、雑誌のカバーを中心にポートレートを得意とする。
写真集に浜崎あゆみの『URA AYU』(ワニブックス)、北乃きい『Free』(講談社)など。
公式ホームページ
https://keitahaginiwa.com
ヘアメイク:竹内美紀代(KIND)
スタイリスト:寄森久美子(ワンダースタイル)