ボーカル・トレーナーとして有名だったキム・ヒョンミン。表舞台に上がることを決意させた裏側にはこんなエピソードがありました。
「僕は、K4の中では一番年上のおじさんです。(笑)15年間、ボーカル・トレーニングをしていましたが、ある日、学生が『先生の夢はなんですか』と聞きました。その時、僕の夢はなんだっけ、と思いました。これからはレッスン場ではなく、舞台に上がる夢を見ようと」(ヒョンミン)
フィリップはそんなヒョンミンをこう評します。
「メンバーの個性は強い。それぞれを生かすように導いてくれるのはヒョンミンです。いつも感動しています」(フィリップ)
ジュジュも同じようにヒョンミンを尊敬しています。
「それぞれに得意なジャンルがありますが、K4としてうたう歌は、トロット。バラードも多いです。ハーモニーを美しくするためにヒョンミンのアドバイスが必要です。個性が組み合わさり、いったん、ハーモニーが生まれると素晴らしい」(ジュジュ)
ヒョンミンは、もともと、ボーカル・トレーナーの前はソロでも歌っていたそう。
「ドラマのサウンドトラックや、ガイド・ボーカルをしていました」(ヒョンミン)
たくさんの経験を持ち、たくさんの人に出会ってきたヒョンミンさんだからこそ、オーディションで結成した個性的な4人のリーダーシップをとっていけるのでしょう。
現役のモデルでもあるジュジュは、歌へ進出しようと『ハロートロット』に挑戦しました。
「中学から大学にかけてはボーリングの選手でした。そこからのモデルデビューです。今度は歌でデビューしたいと、トロットのオーディションに挑戦したんです。『ハロートロット』はトロットを世界に広める歌手を見出すことを目的とした番組だったので、海外進出もできると考えました。ポップなところもあるから、いろんな表現ができます」。(ジュジュ)
俳優出身のフィリップさんは、それと同時にアイドルグループのメンバーでもありました。
「演技をやりながら、アイドルグループとしてもデビューしていました。日本で活動するのはずっと夢だったので、夢に近づく一歩だと思い、『ハロートロット』にチャレンジしました。アイドルからトロットに挑戦する人も増えてきています」(フィリップ)
昨秋、3ヶ月ほど日本にいた彼らは、さらにこの国への理解を深めたようです。
「日本で生活をすればするほど、日本と韓国は通じ合うことが多いと感じました。日本語をしっかり勉強して、二つの国をより密接に繋いでいけるような存在になれたら」(フィリップ)
感性豊かなフィリップは、同じ日本でも東京と大阪は人のテンションが違うと気付いたようです。
「大阪の方がソウルと人の動くスピードが似ているように感じました。東京の人はちょっと余裕がある感じ。ゆったり動きますね」。(フィリップ)
ソウル大学で声楽を学んだ本格派のジュン。
「オペラ歌手、ミュージカル俳優をしていました。でもどうすれば多くの場所でうたえるのかと考えることがありました。そこで、テレビのオーディション番組を受けようと挑戦したんです」。(ジュン)
詩人、ユン・ドンジュの生涯を描いた歴史的なミュージカルにも出演していたというジュン。ベビー・フェイスながらも、骨太な歌唱がハーモニーを支えています。
ファンの人たちからなぜかたくさん香水をもらうというジュン。
「メンバーの人と写真撮影をするといい匂いがする、と言われたいので、一生懸命香水を使います。それで、ファンの人からもたくさんもらえるようになりました」。(ジュン)