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今かぐわしき人々 第263回
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    第263回:とよた真帆さん(俳優、クリエイター)

    更新日:2025.11.27

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まあまあ根性があるんです。
追い込まれると力が出るタイプ

 モデルから俳優へ。そして、デザインやレストランの経営まで。20~30代はクール・ビューティーのイメージだったとよた真帆さんは、今はあたたかな微笑みをたたえる大人の女性になっていた。2024年には歌手活動も始め、2年前にオープンした自らのレストラン『ロジエ』で、近況とまだまだ楽しみなこれからを語ってもらった。

《1》レストランオープンから2年。資格取得にも積極的に

 最近、Instagramでは、自らがデザインに関わったファッションでおしゃれな姿を見せてくれるとよた真帆さん。もともとはモデルから仕事を始め、’89年にはパリコレでアニエスbのランウェイを歩いたこともある。その感覚を活かし、昨今は、アパレルやジュエリーのデザインなど、どちらかというと俳優よりも趣味からの才能を生かした活動が目立つ。
 4年前に夫で映画監督の青山真治さんが亡くなった後、2年前にはオーナーとしてレストランを『ロジエ』をオープンした。

「夫が亡くなって、一人でご飯を食べることが多くなっていたので、どこかに行きつけのお店が欲しいなと思っていたんです。そうか、それなら自分で作ればいいんだわ、とシンプルな考えでスタートしました。店名は、夫の作品『路地へ 中上健次の残したフィルム』から名前をもらいました」

 路地へ、ロジエ。フランス語を当てはめると「バラの木」という意味にもなる。とよたさんの美しさに通じる、洒落た店名になった。そして、そのバラの木に集まるように、素敵な人たちが集まり始めた。

「お店を始めたら、爆発的にお友達が増えました。本当に意外と思えるようなご縁が広がりました。自分でDIYをして壁を縫ったり、テラスに植栽したりして。自分の持っている絵や食器も一部持ち込んでいます」

 トイレにある絵はとよたさん自身の筆になるもの。京友禅の絵も描くそうだ。とにかく多才で、なんでも自分でやってしまう人。年齢に関係なく人間はまだまだ進化できるということを体現してしまう人なのだ。

「最近は、ドローンと毛髪診断士の資格をとったんです」

 毛髪診断士というのはまた唐突な感じがするが、ちゃんとした理由があった。

「ヘアケア商材の仕事があったので、それで、信頼度を高めるために毛髪について勉強し始めたんですね。まずアドバイザーを取って、次の年に診断士の資格を取りました」

 資格取得にはかなりの暗記勉強が必要になる。そこはセリフを憶える仕事が役に立ったと笑う。

「まあまあ根性があるんです。ドローンのときは、自分の子どもくらいの年齢の先生に『真帆さん、このままじゃ受からないですよ』と言われて、これではいけないと自分に追い込みをかけました(笑)。追い込まれると力が出るタイプ。台本だと思って憶えましたよ!」。

とよた真帆さん

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