音楽という共通言語を手に、憧れの人と出会う。その度胸の一方で、ライブではいまだに緊張するというようなツィートも。
「小学校の頃、鉄道おたくだったので、どこへでもカメラをもって撮りに行っていたのです。高学年になると、日帰りでギリギリ東京まで帰って来られる、山梨や長野まで行きました。大人の車にヒッチハイクして乗っけてもらったり。今思うとちょっと怖いですね(笑)。ふだんは完全なインドア派なのですが「撮る」という目標があればカメラの機材や三脚をかついで行ってましたから。そんなことと、海外へ宅録機材をかついで出ていくのは、何か近いものがあるのかもしれません」
撮りたいもの、録りたいもの。確かに目的があれば急にフットワークが軽くなるのは同じなのかも。でも、ラジオの生放送の緊張度はまた格別のよう。
「最初は本当に緊張しているうちに終わりました。でもまあ、1ヶ月ちょっと経って、今まで自分が歌手として歌のためにもがいてきたことと、ラジオでしゃべることがお互いに歩み寄って来た感じがするんですよね。つまり、歌っているつもりでしゃべろうと。聴いている人との距離感や関係性は少し違いますが、ちゃんと発声して、自分の言葉で伝える、っていうのは、歌で目指していることと同じなので」
臼井さんのトークは一定のリズムがあって、安定感のある聴き心地。
「4時間半のうちに、リスナーの人たちの生活でやっていることも変わっていくわけだから、むしろ僕のしゃべりのトーンが一定じゃなくてもいいのかな、とも最近思います。時間帯に合わせて変化してもいいのかな、と。」