9月末に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『虎に翼』で、明律大学の総務部長を演じていた津村知与支(つむら・のりよし)さん。多くのドラマや映画で名脇役として知られていますが、劇団「モダンスイマーズ」に長年在籍し、自発的な舞台でも活躍しています。10月8日から下北沢・OFFOFFシアターで上演される『直江津、午前五時五十九分まで』は、このスペシャルインタビューの第144回に登場してもらった清水伸さんとの二人芝居。
このお芝居について、そしてこれからの自分のあるべき姿について語っていただきました。
あるときは刑事、あるときは犯人。あるときは医師、あるときはコンビニの店長。…さまざまなドラマで映画で、重要な脇を固めている津村知与支さん。先日最終回を迎えた『虎に翼』では、主人公の寅子が通った明律大学の学長を補佐する総務部長を演じていました。
「総務部長なんだけれど、学長のそばに寄り添う腰巾着のような役ですね(笑)。6週目ぐらいまで出させていただきました。主演の伊藤沙莉さんとは以前に舞台でご一緒したこともあり、楽しく演じさせてもらいました」
伊藤さんは津村さんのことをとても推してくれたのだとか。
「このドラマ自体が、大学の頃に知り合った人たちと、後々の人生で再会していくんですよね。伊藤さんは『津村さんがまた出てくれたら絶対いいですよ』とNHKのスタッフさんに推してくれたみたいでした。『みんなニコニコしてましたよ〜』って言ってくれたけど、どうやら、苦笑いだったみたいですね。寅子と再会はできなかったです(笑)。さすがにキャラが腰巾着という一言で済んでしまうような役でしたから。でも楽しかったですよ。ほんとうに楽しく演じさせてもらいました」
朝ドラといえば、10月8日から下北沢・OFFOFFシアターで上演される『直江津、午後五時五十九分』で共演する清水伸さんも、最近は朝ドラや大河に連続して出演されています。
「伸さん、すごいですよね。Netflixの『地面師たち』にも出演、 注目されていますね。今回の公演は、見たまんま、中年男二人のロードムービーのような話です」。