プライベートでは、中学2年になる息子さんと仲がいいという松平さん。
「世の中がコロナで自粛中も一緒に散歩したり、家のテーブルを使って卓球をしたり、息子と遊んでいましたね」
気分転換には歩くことが多いそう。
「森林浴が大好きです。森の中を歩く香りがなんとも心癒されますね。お伊勢さんにも毎年お詣りしています。仏壇にも毎日お線香をあげるのですが、白檀の香りがいいですね。撮影でお寺にロケに行ったりするときも、その香りが漂ってくると、知らず知らずのうちに深呼吸しています」
もうひとつ、最近はまっているのが、韓流ドラマ。
「ホームドラマ、っていいですよね。昔、森繁久弥さんがやっていたような。ああいうのをやりたいなあ。がんこ親父とか。実際の私はそんながんこ親父ではないですけれど(笑)」
家族の話になるとこぼれる、松平さんのやさしい微笑みが心に残りました。
周囲の人たちを大切に真面目に生きる人が、役という上で「ここにはない自分になりたい」と思う素直な気持ち。松平さんの演技の根っこには、そんな純粋な思いがあるのでしょう。
松平健 公式ホームページ
https://www.ken-matsudaira.com/
取材・文 森 綾
フレグラボ編集長。雑誌、新聞、webと媒体を問わず、またインタビュー歴2200人以上、コラム、エッセイ、小説とジャンルを問わずに書く。
近刊は短編小説集『白トリュフとウォッカのスパゲッティ』(スター出版)。小説には映画『音楽人』の原作となった『音楽人1988』など。
エッセイは『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など多数。
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撮影 上平庸文