パクチーにも出会ったベトナムで、エダさんはハーブの香りと爽快感に気づいたと言います。
「旅先ですごく疲れているときも、こぶみかんの鼻に抜けるような良い香りにすごく爽快感をもらったんです。肉の中に練り込んでも、タレにしても、醤油に漬け込んでも、香りが爽快感をプラスしてくれんですよね。ハーブはカロリーもないし、塩分を加えなくても、味や香りを増してくれる。つまり、とても健康的に料理を引き立ててくれます」
エダさんは、料理においての香りの大切さをこう語ります。
「料理においての香りというのは、食欲を引き立て、味を引き立てる、すごい役目があると思います。香りで味まで想像できますよね。実家の食卓でどんな香りがしているかで、昔、それを食べて楽しかった思い出まで連れてきてくれる。香りが豊かだと飽きずに食べられますし、作ることにも前向きな気持ちにさせてくれます」
11月にはあまり香りのない食材、豆腐干のレシピ本を出すのだとか。
「豆腐干のような香りのない食材に、香りを足すことはとても大事。食事をさらに楽しくさせてくれる要素ですよね。もちろん、見栄えも大切ですが」。
最新刊は『鶏むねダイエット』。Instagramを拝見していると、ご自身もジムに通っておられるようです。
「管理栄養士なんだから、だらしない体じゃダメだなと(笑)。筋トレをやり出したら、結構はまっています。運動することで、精神的にもポジティブになれるんですね。仕事も前向きになってきました。高タンパクで低脂肪な鶏むね肉はダイエットを考えている人たちにぴったりですし、僕も積極的に食べています」
10月にはストウブ鍋を使ったレシピの本も発売されるそう。Youtubeへの投稿にも力を入れています。
「でもYoutubeを続けていて思うのは、いつかはテレビでレギュラー番組を持ちたいということですね。映像だと料理工程がひと目でわかるし、料理の楽しさを伝えられる人になるのが目標です」
いつも謙虚で、食材や調味料など、実際に家で作る人へ気遣いを忘れないエダジュンさん。これからも暮らしに寄り添うさまざまな料理を提案してくれることでしょう。
エダジュン
料理研究家、管理栄養士。
管理栄養士資格取得後、株式会社スマイルズ入社。
Soup Stock Tokyo本部で商品の仕事に携わり、
2013年に料理研究家として独立。
「料理にやっちゃいけないことはない」をモットーに、
固定概念にとらわれずに料理を楽しむことを大切にしている。
「パクチーボーイ」の名義でも活動中です。
新刊
「鶏むねダイエット最強たんぱく質150」(主婦と生活社)が発売中。
エダジュンさん公式サイト
https://edajun.com/
インスタグラム
https://www.instagram.com/edajun
YouTube:エダジュンのアジアごはん
https://www.youtube.com/channel/UC67dUIGcXFzt2UawhOzB_ng
取材・文 森 綾
フレグラボ編集長。雑誌、新聞、webと媒体を問わず、またインタビュー歴2200人以上、コラム、エッセイ、小説とジャンルを問わずに書く。
近刊は短編小説集『白トリュフとウォッカのスパゲッティ』(スター出版)。小説には映画『音楽人』の原作となった『音楽人1988』など。
エッセイは『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など多数。
http://moriaya.jp
https://www.facebook.com/aya.mori1
撮影 萩庭桂太
1966年東京都生まれ。
広告、雑誌のカバーを中心にポートレートを得意とする。
写真集に浜崎あゆみの『URA AYU』(ワニブックス)、北乃きい『Free』(講談社)など。
公式ホームページ
https://keitahaginiwa.com