先日、武内さんはテレビ東京の公開音楽番組の司会をし、自らも『ふるさと』を歌いました。
「中村メイコさんの歌をとか言われたんですけど、とてもじゃないけど司会して歌ってというのは脳のキャパを超えているので、じゃあ合唱団の子どもたちと歌わせてくださいと。でも実際に間近で聴いた歌手の方たちの歌のパワーはすごかったですね。素晴らしいものを見せていただきました」
大学時代はイングリッシュドラマクラブで役者もやっていた武内さん。もはやフリーなのですから、俳優の道もありそうですが?
「舞台の上で何かするという感覚はあるんですが、今それができるかというと。でも昔、演出家の浅利慶太さんに『ある程度の年齢でクセのある役ができる人を探してるんだけど、どう?』と言われたことはあります(笑)」
とにかく武内さんのこれからの道は開けています。
「これからはとにかく、ロックに生きたいです。何かをぶち壊しながらぶち壊しながら。まあ自分を全部さらけ出す必要はないですけれど、出力はマックスで。というのも、とある方の研究で、56歳で脳は完成して、そこからは出力マックスになるという説があるんです。そこまでにした失敗、積み重ね、たくさんの経験で、紛れもない”武内陶子”が完成しているらしいんです。完成したから終わり、なのではなく、じゃあそれをどう伝えるか。ここからは、あえて失敗するのもわかっていて面白がったりもできるわけです。だから出力マックス。もう伝え放題伝えようと思います!」
成熟したけれど、そこにとどまりたくはない。人生はここから。武内陶子さんが本当に必要とされる場所はまだまだありそうです。
●愛媛・伊予観光大使
●大洲市きらめき大使
公式Instagram
https://www.instagram.com/toko_takeuchi
公式X
https://twitter.com/Tokotakeuchi
取材・文 森 綾
フレグラボ編集長。雑誌、新聞、webと媒体を問わず、またインタビュー歴2200人以上、コラム、エッセイ、小説とジャンルを問わずに書く。
近刊は短編小説集『白トリュフとウォッカのスパゲッティ』(スター出版)。小説には映画『音楽人』の原作となった『音楽人1988』など。
エッセイは『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など多数。
http://moriaya.jp
https://www.facebook.com/aya.mori1
撮影 萩庭桂太
1966年東京都生まれ。
広告、雑誌のカバーを中心にポートレートを得意とする。
写真集に浜崎あゆみの『URA AYU』(ワニブックス)、北乃きい『Free』(講談社)など。
公式ホームページ
https://keitahaginiwa.com