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    第106回:田村直美さん(シンガー)

《3》旅先でのライブの雨上がりの新緑の香り

 ソロとしても30周年という田村さんは、5月2日にソロアルバム『NO BORDER』をリリースしました。

「台湾にはアニメの曲のファンがたくさんいたりもするので、田村直美らしいアルバムを1枚作れたらいいねという話があって、のびのびになっていたんです。でも、永福町のレコーディングスタジオ『パワーハウス』が閉じることになって、そこで音を残したいから、録れるものを録ろうと。そう思うとパーっとエネルギーが回ってね。5月2日の発売日は、名古屋でデビューの頃お世話になったライブハウスでやると決めていたんです。店長にそのニューアルバムを渡す儀式をしようと決めていたんですが、またも緊急事態宣言が出て身動きとれなくなり急遽、発売日当日は無料配信をしました」
 音楽をビジネスありきで考えるのではなく、まず歌いたいものや人との繋がりから大事にしていこうとする田村さんの気持ちが伝わってくる話です。
 香りの思い出についても、音楽とともにある、素敵なエピソードが。

「2003年ごろだったかな。あんまり車でツアーを回るとかやったことなかったのですが、同じ愛知出身の先輩でもある、センチメンタルシティロマンスの中野督夫さん、湯川トーベンさんに誘ってもらって、ツアーに出ました。5月の中央道っていいんだよ、なんてね。新緑の頃で、若葉の香りがしていて。ライブのあった翌朝、お風呂に入りに行くのが好きなんだ、とおっしゃってました。私は神社とかが好きで、雨上がりの新緑の香りがいいなあと思いました。行った先行った先で、どんどん友達が増えていくようなツアーでした。こういう音楽の仕方もあるんだなあと思いましたね」

 この5月も、ほとんど人のいない山寺などを歩き、新緑の香りを楽しんだという田村さん。オンとオフのエネルギーを切り替えるスイッチが、彼女のなかにはあるのでしょう。またエネルギー全開のステージを同じ空気で楽しめる日が待ち遠しいです。

田村直美さん

  1. 3/3

バンド名:Sho-ta with Tenpack riverside rock’n roll band
メンバー:(田村直美・土橋安騎夫・石川俊介・長谷川浩二・野村義男)

5枚目のアルバム「Tenpack riverside rock’n roll band 5」完成!

コロナによる活動の制限されている中で、待望の5枚目が完成!
2年ぶりのアルバムはカプコン「カプコンアーケードスタジアム」用に書き下ろした「Teenage Blues」、
先行配信した3 songsの「Run & Run」「とにかくRock」「さよなら夏の日」、
毎回好評のカバー楽曲ですが、今回あらたに3曲「fragile」「夜桜お七」「君がそこに居るの知ってる」を新録!
全12曲とバラエティに飛んだ1枚になっている。

SENRITSU
収録曲
1. One world(作詞:田村直美 / 作曲:野村義男)
2. とにかくROCK(作詞:田村直美・野村義男 / 作曲:田村直美・野村義男)
3. The show must go on(作詞:田村直美 / 作曲:野村義男)
4. Run and Run(作詞:田村直美 / 作曲:土橋安騎夫)
5. 君に夢中さ(作詞:田村直美 / 作曲:野村義男)
6. 夜桜お七(作詞:林あまり / 作曲:三木たかし)
(C)1994by T&K Music, NICHION, TANABE Music Publising.
7. Teenage Blues(作詞:田村直美 / 作曲:土橋安騎夫)
8. さよなら夏の日(作詞:田村直美 / 作曲:野村義男)
9. fragile(作詞:持田香織 / 作曲:菊池一仁)
(C)2000 by FUJIPACIFIC MUSIC INC. / Avex Music Publishing Inc.
10. 夢を追いかけて(作詞:野村義男 / 作曲:土橋安騎夫)
11. One world〜Instrumental〜(作曲:野村義男)
12. 君がそこに居るの知ってる(作詞・作曲:野村義男)

全12曲
品番:TENP-0007
POS:4524505347553
定価:3,300円(税込)
発売元:MITギャザリング
発売予定:7月21日(水)


取材・文 森 綾
フレグラボ編集長。雑誌、新聞、webと媒体を問わず、またインタビュー歴2200人以上、コラム、エッセイ、小説とジャンルを問わずに書く。
近刊は短編小説集『白トリュフとウォッカのスパゲッティ』(スター出版)。小説には映画『音楽人』の原作となった『音楽人1988』など。
エッセイは『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)など多数。
http://moriaya.jp
https://www.facebook.com/aya.mori1

撮影 初沢亜利(はつざわ・あり)
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家として活動を始める。
東川賞新人作家賞受賞、日本写真協会新人賞受賞、さがみはら賞新人奨励賞受賞。写真集に『Baghdad2003』(碧天舎)、『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』(徳間書店)、『True Feelings』(三栄書房)、『沖縄のことを教えてください』(赤々舎)。
近著はこちらから


2021.7.2 written by 森綾
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