4月18日の「お香の日」という記念日が生まれた理由でもあり、お香のメインでもある「香木」を楽しむために、代表的な3種類の白檀(ビャクダン)、沈香(ジンコウ)、伽羅(キャラ)についてご紹介致します。
白檀
ビャクダン科の樹木である白檀は、アロマやお香、香水など、私たちの生活に最も馴染みの深い香木なのではないでしょうか?ほのかに甘く、優しくもあり色気も含んだ香りの白檀。宗教儀式に使われていたこともあり、空間を浄化したいときに良いとされています。また、集中したいときや雑念を払ってクリアな思考になりたいときにもオススメです。
沈香
ベトナム、カンボジア、インドネシア等に生育する常緑樹、ジンチョウゲ科のAquilaria属の材で、その材質中になんらかの原因で樹脂が沈着した部分が芳香を発します。沈香の特に最良のものを「伽羅」または「伽楠香」といいます。伽羅と沈香は日本の香り文化の中心ともいえます。その香りは上品で落ち着きのある馥郁としたもの。甘味、辛味、苦味、酸味、塩辛い味などで表現される香りであり、漢方の世界では万能薬とも言われ、気持ちを静めたいとき、リラックスしたいときにピッタリです。
伽羅
沈香の中で最高級品とされる伽羅は、沈香と同じ樹木から出来るとされているものの、詳細なことは分かっておらず、非常に希少で高価な香木です。グラム単位で金の4~5倍もの値段がつくとされ、近年においてはなかなか入手できないものになっているんだとか。伽羅は熱を加えなくても香るとされ、濃厚で気高く、どこか甘さと辛味があるようなバランスの取れた香りは、まさに沈香の最高級品そのもの。沈香と伽羅の違いは、含まれる成分の違いや香りの質によって異なると言われています。
いかがでしたか?なんとなく全部一緒のように感じていたお香も、実は全く違う香りだったり、違う原料だったりするんです。 長い歴史と共に生活を共にしてきたお香を、お香が好きな方もそうではない方も、ぜひ一度「お香の日」に楽しんでみてくださいね。